クラッド調心融着接続機 45S Kit 45Sは付属される単心ストリッパ『SS05』、および光ファイバカッタ『CT50』と組み合わせて使用することで、光ファイバの融着接続作業時間を従来機と比較して約30%短縮します。 カタログダウンロード 特長 前処理時間の短縮 融着接続前に必要な光ファイバの「被覆除去」、「切断」、「融着接続機へのセット」の前処理は、従来1本ずつ行う必要がありましたが、45Sでは2本同時に行うことが可能です。45Sに同梱される単心ストリッパSS05、光ファイバカッタCT50は2本同時作業が可能な構造を採用し、45Sは左右の光ファイバを同時に融着接続機へセット可能な機構を採用しています。 ●被覆除去 単心ストリッパSS05は①2,3mm用、②900μm用、③④250μm用の刃を備えており、250μm被覆の光ファイバを2本同時に被覆除去が可能です。 ●切断 光ファイバカッタCT50は45Sに標準添付されるファイバセットプレートAD-16Aと組み合わせることで、2本の光ファイバを固定し同時に切断することが可能です。 ●融着接続機へのセット 従来、1本の光ファイバをクランプ部へセットしクランプ蓋を閉めるには両手作業が必要でした。45Sはクランプ部に光ファイバを置く動作に連動してクランプの蓋が閉じる新機構を採用しました。片手で光ファイバのセットが完了するため、左右同時に2本の光ファイバをセットすることが可能です。 融着接続機へのセット動画 旧型機 両手でセット 45S 片手でセット 45S 左右同時に光ファイバをセット 作業時間短縮 ■搬送時間の短縮 融着接続後、風防の開放に連動してクランプ蓋が自動で開く機能を搭載しています。融着接続後のクランプ蓋開放時、融着接続された光ファイバの飛び出しを防ぐ、ファイバ押さえクランプを搭載しています。ファイバ押さえクランプは低把持力で光ファイバを押さえているため、融着接続後に光ファイバを取り出す際は、光ファイバに負担を与えず取り出せる構造になっています。 風防連動動画 風防連動クランプ開放 ファイバ押さえクランプ ファイバ押さえクランプ ■補強加熱時間の短縮 補強スリーブ収縮用の加熱器は、前後2枚のヒータで補強スリーブを挟んで加熱する構造を採用したことにより、単心用補強スリーブFP-03の加熱時間が15%短縮されます。 *ACアダプタを用いて、室内環境下で測定した結果です。加熱時間は、加熱開始ブザー音から加熱終了ブザー音までと定義されています。平均加熱時間は、環境条件、補強スリーブの種類、バッテリパックの状態により変化します。また、加熱動作は常時最適化を行っているため、融着接続機の使用状況によっても平均加熱時間は変化します。 ■融着作業全体の時間短縮 「前処理」 「搬送」 「加熱」の各工程を短縮したことにより、45Sで融着作業全体の時間は旧型機よりも約30%短縮されます。 使いやすさの向上 ■角度調整可能なモニタ 角度調整可能な4.95インチモニタを採用しました。液晶画面が見やすい角度に調整し作業することが可能です。 ■簡単な補強スリーブの位置決め クランプ外側から融着接続点までの距離が30mmで設計されています。融着接続後にクランプ外側の位置で光ファイバを把持して取り出し、指の位置まで補強スリーブを移動させるだけで、60mm補強スリーブの中央部と融着接続点を簡単に合わせることが可能で、作業の不慣れな人でも容易に加熱器に正確にセットすることが可能です。 ■着脱式バッテリパック ■省スペース化 交換が容易になり、予備バッテリをご用意いただくことですぐに作業が再開可能です。 底面積を従来比40%削減しているため、広い作業スペースを確保することが可能です。 41S+ 底面積 40%減 45S ■着脱式バッテリパック 交換が容易になり、予備バッテリをご用意いただくことですぐに作業が再開可能です。 ■省スペース化 底面積を従来比40%削減しているため、広い作業スペースを確保することが可能です。 41S+ 45S 底面積 40%減 ■キャリングケースと拡張作業トレイ 45Sのキャリングケースは、作業環境に合わせて様々な使い方が可能です。キャリングケースの蓋を開けて、そのまま即座に融着作業開始が可能な他、キャリングケースを融着接続時の土台として使うことも可能です。 作業トレイを取り出し、肩掛け用ストラップを取り付け、ベルトの内側にベルトフックを挿し込むことで、肩掛け状態で融着接続作業を行うことも可能です。作業トレイを手前に引き出すことで作業スペースが確保されます。肩掛け用ストラップは作業性を損なわないよう、融着接続機近くで固定する設計としました。 スペース拡張、ストラップとベルトフックにより架空作業でも安定 融着接続作業時にストラップが邪魔にならない ベルトフック 安全のため、肩掛け状態で使用する際は融着接続機と作業トレイは付属の三脚固定ねじで必ず固定して下さい。 確かな接続品質 ■自動放電条件制御 ●端面状態に応じた放電制御 接続損失が大きくなる原因の一つに、光ファイバ切断時の端面不良が挙げられます。45Sは接続前に左右の光ファイバ切断面の状態を解析し、最適な放電条件で接続することで接続損失を抑える機能を搭載しています。 切断角度が大きい場合の接続損失 : 3°<θ < 5° *G.652をITU-T規格によるカットバック方式で測定した結果です。接続損失は環境条件や光ファイバの特性により変化します ●リアルタイム放電制御 45Sは放電中の光ファイバ発光強度を解析し、適切に放電条件を制御することで使用環境の影響を抑え、低損失接続を実現します。 放電時の熱発光強度を分析 ■光ファイバカッタとの連携 ●切断刃の自動回転機能 45Sは無線通信機能を搭載しています。光ファイバカッタCT50との双方向通信により、CT50の切断刃状態をリアルタイムで管理しています。融着接続機の光ファイバ端面角度検査時に端面角エラーが頻発した場合、45Sは切断刃が摩耗したと判断し、CT50の切断刃を自動で回転させます。 ■クラッド調心による低接続損失 クラッド調心接続は、光ファイバを乗せる左右のV溝が独立して駆動し、接続前に光ファイバの外径の位置を正確に合わせることで、接続損失が大きくなる原因の1つである左右の光ファイバ軸ずれを抑えることができるため、多心機で使用される固定V溝方式よりも低損失の接続を実現します。 クラッド調心 その他特長 ■ドロップケーブル接続対応 45Sはドロップケーブル用ファイバホルダなしでもドロップケーブル接続に対応*しています。搬送クランプをご使用いただくことで、接続後の光ファイバと補強スリーブを安全に加熱器まで搬送が可能です。 *ドロップケーブル接続時、ファイバホルダを使用しない場合はCT50に添付されているドロップケーブル対応のファイバセットプレートを取付けてください。*ファイバホルダはオプション品です。使用する場合は、同じくオプション品のファイバセットプレートSP-04と合わせてご用意ください。 ドロップケーブル接続 搬送クランプ ファイバホルダセットプレート ■スマートフォンアプリ「Splice+」 スマートフォンアプリ「Splice+」を用意しております。45Sとペアリングすることで、スマートロックの設定、接続結果の確認、放電回数の確認等を行うことが可能です。スマートロックペアリングされたスマートフォンがない場合に使用できないようにする機能を搭載しています。盗難防止対策としてご利用いただけます。 お問い合わせ Back